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あなたの企業ロゴが乗っ取られる?TBCにみる商標登録のススメ

ブランド | ロゴ

商標登録について、一度は耳にしたことがあるでしょうか。企業ロゴを作成して使用する際に、商標登録をしておくことは企業の信用を築く上で非常に重要です。もしロゴが商標登録されていないと、他の企業に真似されてしまったり、顧客を横取りされてしまうことも…。ロゴが有名になればなるほど、そのリスクは高くなっていきます。ここでは簡単な裁判例をもとに、もし商標登録をしなかったらどうなるか、どのような対策が必要か、弁理士の立場から説明します。

TBCの事件と商標侵害

エステサロンなどで知られるTBCですが、もちろん自社ブランドのロゴを商標登録しています。しかし、有名な企業であるほど、そのロゴや名称を真似する企業が現れます。TBCは、自社の脱毛美容サービスについて「エピ/epi」というブランドを商標登録していました。しかし、他社が「自由が丘エピサロン」という名称の脱毛サロンを展開し始めたことから、TBCが名称の停止と、損害賠償を請求しました。

「自由が丘」は地名であり、「サロン」は店舗を示す一般的な用語であり、他社のサロン名称は「エピ」というフレーズが印象的です。商標の類似判断では、名称と合わせて使用される商品やサービスの類似性も判断されますが、両者は脱毛サービスである点で共通しています。したがって裁判では、「自由が丘エピサロン」は「エピ」と類似していると判決されました。またTBCは「エピ」が脱毛サービスを示すことや、「エピ」がTBCの登録商標であることを積極的に宣伝していました。そこで裁判では「自由が丘エピサロン」がTBCの信用にタダ乗りして、利益を得ようとした、と認められました。その上タダ乗りによる「自由が丘エピサロン」の利益、TBCの損失額から損害賠償額は9000万円であるとの判決が出たのです。ここでは裁判の細かい内容は省きますが、「エピ」を使用していた企業は判決に則り、新聞広告などで謝罪をした上サロン名称の変更をすることになったのです。

もしTBCが商標登録していなかったら|ブランド防衛

「エピ/epi」は企業ロゴとは少し趣が違いますが、脱毛という言葉よりスタイリッシュで、サービスに親しんでもらうためにTBCが考え、広告宣伝していた言葉であり、TBCのブランディングの大切な一要素となっています。もしTBCが「エピ/epi」を商標登録していなかったら、他社のサービスに使用されてしまい、折角のブランディングを横取りされてしまうところでした。またTBCの広告を見た人が、間違って他社のサロンに行ってしまう恐れもあります。この例ではわかりませんが、もし他社のサービスがTBCより劣っていた場合、「エピ」の悪い評判となってTBCの評判まで落としてしまうことになるかもしれません。

商標登録とは何か&商標登録をするメリット

商標とは、会社の商品やサービスが他のものと違うと分かるようにする「商品名、会社名、ロゴマーク」などを指します。商標登録をするためには、ロゴと共にその商標を使用する商品やサービスを特許庁に書類を提出する必要があります。商標が登録されると、他社は登録された商品やサービスとその類似範囲について、真似して使用することができません。他の会社が使おうとすれば、使用を差し止めたり、損害賠償を請求できる強い権利です。商標登録をすることにより、 広告・宣伝によりロゴを覚えた顧客が間違いなく貴社の商品・サービスにアクセスすることができるのです。

まとめ

 商標に関するトラブルは、登録により未然に防げているものから裁判に発展にしているものまで様々です。企業ロゴは、最初に顧客に貴社の商品・サービスを覚えてもらう大切な手段です。ロゴを継続して使用することで蓄積した信用を保護するためには、商標登録をしておくことが重要です。

  狩生咲弁理士 著

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